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相談事例

英語と簿記の勉強は同じ(自計化のために)。

すっかり秋になりました。皆様、如何お過ごしでしょうか?小生も先日、向島百花園に行ってきました。萩のトンネルのが満開でしたね。

久々の相談事例です。今回は自計化の話。
自計化(自社であるいは自分で帳簿を記帳すること)で質問が多いのは、簿記の覚え方です。
簿記は仕訳の基礎ですので、自計化のためには必須です。しかし、最近の経理ソフトは、”経費”などを選択すると、勘定科目がダイアログボックスで表示され、選択すると仕訳が出来ます。さらに、摘要も代表的な例が表示され、選択すれば経費の内容が記録されます。ここで質問が多いのですよね。「先生、経費の項目の選択に時間が掛かります。摘要の内容を即座に判定するにはどうするのでしょうか?」というようなことです。
答えは「パターンを覚えなさい」という答えになります。

この話、英語を覚えるときに言われることと同じとお思いになった方もいらっしゃると思います。
その通り、英語は例文を覚える、簿記は仕訳パターンを覚える。同じ仕組みですね。
去年からNHKのEテレ「しごとの基礎英語」を見始めました。今年も10月から3月までの講座が始まり見ています。
ここで講師の大西先生が”ストックフレーズを学んでいただきましょう”とおっしゃっています。このストックフレーズ・・・定型文ですね。定型文を多く覚えることで、英語が自然に出てくるようになります。この話を聞いて、これは簿記と同じだと思いました。簿記もパターンすなわち定型仕訳を覚えることで自然に仕訳が出てきます。

では定型仕訳を多く覚えるにはどうする?⇒自社の仕訳パターンを整理しましょう。
自計化を進める前に記帳代行を税理士事務所等に委託して居たと思います。税理士事務所などが作成した、前期の仕訳帳か総勘定元帳(現金出納帳・預金出納帳でも良いです)を見てみましょう。そうすると、売上や仕入、経費の仕訳が出てきますね。それを読む(見る)ことが仕訳パターンを覚えることに役立ちます。
会社は毎年同じような取引をしています。ですから、過去の仕訳を見ることで、仕訳のパターンが見えてきます。
取引先から請求書が来ました。ここで、是非、去年の仕訳を見てください。「今年も同じ仕訳が出来る」ことが判るはずです。取引先毎、取引の内容毎で仕訳が決まり、これは毎年繰り返されていることが判れば、仕訳はすぐに定型化されて頭に入ってきます。そうなると仕訳は格段に早くできるはずです。
「どこかにあるぞこの仕訳」 と思って去年の帳簿を見ることが仕訳のパターンを覚えることに繋がります。
どこにもなかったら、初めての取引、特殊な取引です。それは顧問税理士さんなどに聞けば良いのです。聞けばそれで一つ仕訳パターンを覚えられます。以上が簿記を覚えるためのテクニックです。お役に立てば幸甚です。

今回は向島百花園・萩の写真を添付してお送りしますのでご覧下さい。

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