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仕訳(会計処理)の要点-経理の基礎4-

現金の管理、お金の出し入れ、証憑作りと経理の基礎を学んでいただきました。今回は仕訳=会計処理の要点についてお話しします。入金・出金毎に会計処理をしなくてはならないのですが、この会計処理の基本は仕訳です。仕訳というのは、売上の計上、経費の計上、資産の購入などについての記録です。借方/貸方という左右の項目を記録します。このような借方/貸方に記録する方法を複式簿記といいます。借方、貸方には勘定科目と金額が入ります。例をあげると、1,000円で文房具を買いました。現金で支払いました。この場合、

借方 事務用品費 1,000 / 貸方 現金 1,000

と記録します。この借方と貸方に記録することを仕訳といいます。仕訳というのはこれだけです。借方と貸方に入る科目と金額を決めることです。

仕訳を行うためには、借方と貸方に記入する科目(事務用品費や現金など)を知る必要があります。これは各会社で決まっていますので、会社の経理ソフトなどで、試算表を見てください。いつも同じ科目を使っています。科目を集計した結果を表示したものを試算表といいます。経理を始めた方はこれを見てこの会社はどんな科目を使っているのか確かめることから始めてください。試算表を見ると、科目が左側(借方)にあるもの右側(貸方)にあるものがあります。おおよそのことを言うと、現金預金や建物土地などの資産と仕入や事務用品費などの費用は左側=借方に、買掛金や未払金などの負債、売上などの収益は右側=貸方にあります。これを覚えておくと、現金で10,000円の売上がありました、ということを仕訳すると、

借方 現金(資産)10,000 / 貸方 売上(収益)10,000

と仕訳することが判ります。仕入も同じですね、商品が5,000円入荷しました。支払は掛けで来月支払ます、というと

借方 仕入(費用)5,000  /  貸方 買掛金(負債)5,000

と仕訳します。

仕訳を覚える時、勘定科目を覚えなさい、とよく言われます。これは邪道ですね。勘定科目は元々あります。どの取引にどの勘定科目を使うかを覚えることが重要です。とはいえ、経理を始めたばかりではわかりませんね。どうするか?

”過去の取引=仕訳を見れば良いのです”

会社は日々、取引を記録しています。この記録は毎月同じようなものがたくさんあります。これを去年の記録などを見て適用するのです。多くの会社は、同じ時期同じような取引をしています。これは過去の帳簿などで確かめられます。帳簿記録を見ることこそ仕訳の基本です。極端なことを言えば、毎月の月末、同じような取引をしています。自分が仕訳を任されたら、同じような取引はないか先月の仕訳を見ると仕訳ができます。会社は経理の初心者には定型的な取引を任せます。先月ある仕訳は今月もある。これが仕訳を覚える基本です。

でも?初めて会社を立ち上げた時はどうするのかな?過去の記録はないですよ。ということになりますね。この時は経理ソフトのヘルプ機能を使ってください。今の経理ソフトはヘルプ機能が優れています。ここを見ると、仕訳の基礎が必ずありFAQなどもあります。弊所でお勧めしている、JDLNet出納帳などはヘルプ機能とオンラインガイドもありこれで仕訳が覚えられます。FAQもあります。会社を立ち上げた方は経理ソフトを導入してヘルプ機能を活用してください。

会計処理の基礎は仕訳です。仕訳は過去に必ず例があります。細かい勘定科目を暗記ししたりせず、過去の仕訳を手本にして仕訳を覚えてください。

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